＜７月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
７月度の開催日は８日（水）で、豊友会会議室で行われました。
今月度の兼題は「滴り」と「ソーダ水」でした。
この兼題を使った句を含めて、各自が５句を投句しました。
今月度は阿野酔歩さんは投句休みでした。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　万緑を暗めて雨の激しかり　　　　　 　　 山田閏子先生

　　　七夕や短冊の文字伸びやかに　　　　　　　赤塚深水
　　　ミズナラの苔の際立ちしたたれり　　　　　浅井吾水
　　　亡き夫の笑顔一瞬梅雨の灯　　　　　　　　岩佐はるか
　　　快晴の野歩きあとのソーダ水　　　　　　　大坪歩楽
　　　少年の淡き思ひでソーダ水　　　　　　　　海外夢涼
　　　恐竜を車窓にならべ夏休み　　　　　　　　黒山茂英
　　　苔よりの滴りを受け一休み　　　　　　　　小泉山月
　　　諫言をさらりとかはしソーダ水　　　　　　斎藤光星
　　　ソーダ水の泡におどろく幼き子　　　　　　齋藤碧水
　　　まなかいに緑滴る榛名山　　　　　　　　　重田遊糸
　　　滴りや慈悲は久遠の磨崖仏　　　　　　　　田中道舟
　　　久々のラムネの味の懐かしく　　　　　　　橋本楽胤
　　　フレンチに旬のアスパラ頼みけり　　　　　松野馬笑
　　　店先のラムネの小旗蔵の町　　　　　　　　矢倉乱白
　　　滴りや苔むす岩を音もなく　　　　　　　　矢治宏風
　　　滴りや樹海の生命育めり　　　　　　　　　吉武霞洞