＜１２月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
１２月度の開催日は９日（水）でした。
今月度も、山田閏子先生御指導の下、豊友会会議室で句会が行われました。
今月は田中道舟さん、阿野酔歩さん、斎藤光星さん、松野馬笑さんが欠席されましたが、
田中さん、斎藤（光）さん、松野さんが欠席投句をされました。
今月度の兼題は「ポインセチア」、「短日」と「障子」でした。
この兼題を使った句を含めて、各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
なお、句会終了後、近くの居酒屋で忘年会を行ないました。　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　　松野さんの奥さまご逝去を悼んで
　　　逝く秋の信濃の星となられけり　　　　　　　山田閏子先生

　　　ポインセチア日射しの入る書斎かな　　　　　　　赤塚深水
　　　短日や朝日に浮かぶ海の岩　　　　　　　　　　　浅井吾水
　　　とつおいつポインセチアの品定め　　　　　　　　岩佐はるか
　　　短日や庭木の手入れ明日も又　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　幼児の影は障子に隠れんぼ　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　葺き替えのトトトントンと天高し　　　　　　　　海外夢涼
　　　ポインセチアまた先生に叱られて　　　　 　 　　黒山茂英
　　　ガラス越しポインセチアに夕日かな　　　　　　　小泉山月
　　　酔眼に映るネオンや冬灯　　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　波郷展命がけの句冬日和　　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　短日の日射しを浴びて猫昼寝　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　白障子庭木の影の揺れており　　　　　　　　　　田中道舟
　　　短日の夕日が沈む山陰へ　　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　色あせし山茶花なるや散らぬまま　　　　　　　　松野馬笑
　　　短日の下校のチャイム茜雲　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　ポインセチア溢るる店より一つ買ふ　　　　　　　矢治宏風
　　　短日の夕焼雲の消えており　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　短日や言葉交わして別れき　　　　　　　　　　　吉武霞洞