＜平成28年1月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
先月度をもちまして阿野酔歩さんが諸般の事情で退会されました。
1月度の開催日は13日（水）でした。
今月度も、山田閏子先生ご指導の下、豊友会会議室で句会が行われました。
今月は田中道舟さん、小泉山月さん、吉武霞洞さんが欠席されましたが、
田中さん、吉武さんは欠席投句をされました。
今月度の兼題は「破魔矢」、「待春」と「雪一切」でした。
この兼題を使った句を含めて、各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　万物のかたちを消して雪降れる　　　　　　　　山田閏子先生

　　　こごめ雪狛にほんのり夕暮るる　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　息子らの願いをこめし破魔矢かな　　　　　　　　　浅井吾水
　　　待春や片目の達磨でんと置く　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　野歩きに春待ち侘びて今日も又　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　雪の朝罠の獲物の逃げし跡　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　音もなく雨から雪に変りけり　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　日ごと延ぶ試歩の小径や春を待つ　　　　　 　 　　黒山茂英
　　　雪催ひ逢ふて別れて無人駅　　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　幼き日吹雪の中を学校へ　　　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　坪庭の土ふくらみて春近し　　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　待春や防人の歌碑並びゐて　　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　子が生まれ願いを込めて破魔矢受け　　　　　　　　橋本楽胤
　　　露天湯に蘇鉄なびくや冬の海　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　ランドセル床の間に置き春を待つ　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　白樺の枝整えて春を待つ　　　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　一夜にてすべてをかくす雪化粧　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　暁の牽馬の息の白かりき　　　　　　　　　　　　　吉武霞洞