＜平成28年3月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
しかし、3月度の開催は豊友会事務所の移転のため、23日（水）に開催されました。
今後はエランドビル内の豊友会事務所での開催となります。
今月度も、山田閏子先生ご指導の下、豊友会会議室で句会が行われました。
今月は赤塚深水さん、田中道舟さん、松野馬笑さんが欠席されましたが、
それぞれ欠席投句をされました。
今月度の兼題は「雛あられ」、「水温む」と「芽一切」でした。
この兼題を使った句を含めて、各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　大いなる雲を沈めて水温む　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　さざ波の生まれては消え水温む　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　鳥たちが頭上げ下げ新芽食む　　　　　　　　　　　浅井吾水
　　　好きな色ばかりを探すひなあられ　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　芽吹き初む林道歩く朝かな　　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　老いし母而今を生きて雛あられ　　　　　　　　　　小俣三休
　　　木蓮の花芽の揃ひ天を突く　　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　ものの芽やロケット発射台仰ぐ　　　　　　　 　 　黒山茂英
　　　若人の旅立つ朝や水温む　　　　　　　　　　　　　小泉山月
　　　春の燭息潜むるもゆらゆらり　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　空青し河津桜は六分咲き　　　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　朝日浴び富士の裾野は水温む　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　たんぽぽの絮の行方や風にのり　　　　　　　　　　田中道舟
　　　水ぬるむ田んぼに二羽の白き鷺　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　もう君はいない桜に風そよぐ　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　早五年復興遅々と涅槃西風　　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　見晴かす広野を渡る木の芽風　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　水ぬるむ川面一面陽のひかり　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　お水取り熊野古道にまわりけり　　　　　　　　　　吉武霞洞