＜平成28年5月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
5月度は11日（水）に開催されました。
今月度は、小石川植物園に午前10時に集合し、園内を散策しながら作句し（吟行と言います）、
12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会会議室で句会が行われました。
今月は赤塚深水さん、浅井吾水さん、屋代弁采さん、吉武霞洞さん、田中道舟さんが
欠席されましたが、赤塚さん、田中さん、屋代さん、吉武さんは欠席投句をされました。
今月度は吟行句と、吟行不参加者のための兼題は「新緑」、「祭」と「柏餅」でした。
各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　雨後の樹々の匂ひや風五月　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　新緑の揺らぐさざ波湖日和　　　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　ゆっくりと五月の風を感じをり　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　宵祭り提灯並ぶ境内に　　　　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　席譲る若者の背に風かをる　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　新緑や坂の上へと風誘ふ　　　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　木下闇闇をゆるがす鳥の声　　　　 　　　　 　　　黒山茂英
　　　朝顔に一日雨の降り頻る　　　　　　　　　　　　　小泉山月
　　　手弱女の指しなやかに新茶揉む　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　見あげれば万緑の先避難小屋　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　夏草を踏み占め匂ふ園の道　　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　階を神馬の蹄御田祭　　　　　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　雨あがり新緑の下深呼吸　　　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　緑陰や風に木漏れ日踊り出し　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　若葉風抜けくる丘の上に立つ　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　青嵐楠大木を揺らしけり　　　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　きれぎれに太鼓聞ゆる祭りかな　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　脚絆付け夫と狭庭の草むしり　　　　　　　　　　　吉武霞洞