＜平成28年7月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
7月度は13日（水）の12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会会議室で句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、お仕事の都合で浅井吾水さん、
病気療養中の阿野酔歩さんの3名でしたが、田中さんは欠席投句をされました。
今月度の兼題は「片陰」、「ビール」と「扇」でした。
各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　溝萩の花をこぼして盆用意　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　片陰や杖突くひとの背伸びせる　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　日差し濃き花魁草もさゆがざる　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　湯上りに呑みしビールの格別に　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　校庭の片陰に見る幾何模様　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　まずビール何はともあれ良き仲間　　　　　　　　　海外夢涼
　　　ノンアルコールビールに酔ふて喜寿の宴　　　　　　黒山茂英
　　　畦道の片陰もなくどこまでも　　　　　　　　　　　小泉山月
　　　古希となり抱ける大志雲の峰　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　片陰で待つ信号の街うごく　　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　風呂あがりまずは一気に生ビール　　　　　　　　　重田遊糸
　　　少しづつ進むわが家の夏模様　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　片陰に入って暫く休みけり　　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　つつましく沙羅の咲たる妻の庭　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　片陰に信号待ちの下校の子　　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　星仰ぐ妻と飲みたるビールかな　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　夕凪や喉にしみ入る生ビール　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　夏の朝ゆっくりと押す一輪車　　　　　　　　　　　吉武霞洞