＜平成28年8月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
8月度は10日（水）の12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会会議室で句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、お仕事の都合で浅井吾水さん、
病気療養中の阿野酔歩さん、所用があって橋本楽胤さん、屋代弁采さん、吉武霞洞さんの6名でしたが、
吾水さん、酔歩さん以外は欠席投句をされました。
今月度の兼題は「新涼」、「盆」と「木槿」でした。各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　饒舌のやがていねむり生身魂　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　経をよむ花のむらさき涼新た　　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　叱られし思い出ばかり盆用意　　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　野歩きの足どり軽し涼新た　　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　盆提灯今は昔と語りかけ　　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　新涼や見上ぐる空に白き雲　　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　盆用意母や小言をくりかへし　　　　　　　　　　　黒山茂英
　　　迎え盆庭を清めて正座かな　　　　　　　　　　　　小泉山月
　　　岩清水五臓六腑を貫けり　　　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　花木槿やさしくくっきり控えめに　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　新涼を肌に感じて祈りけり　　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　父母在す浪速はるかや盆の月　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　朝に見し芙蓉の花が君に見え　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　盆支度お供え一つつまみけり　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　三代の長男揃ふ霊迎　　　　　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　新涼やせせらぎの音透きとほる　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　新涼の風に誘われ歩みけり　　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　生御霊水筒背負ひ野良仕事　　　　　　　　　　　　吉武霞洞