＜平成28年9月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
９月度は14日（水）の12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会ラウンジで句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、お仕事の都合で浅井吾水さん、病気療養中の阿野酔歩さん、
所用があって小泉山月さん、風邪で齋藤碧水さんの5名でしたが、田中さん、齋藤さんは欠席投句をされました。
今月度の兼題は「花野」、「月」と「震災忌」でした。
各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　天心の月を宿せる山湖かな　　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　浮き雲の影のゆつくり花野かな　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　時々は雲の影行く大花野　　　　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　あちこちの新米並ぶ店頭に　　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　震災忌溜めし天水花に撒く　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　色とりどり目立つもの無き花野かな　　　　　　　　海外夢涼
　　　バス降りし児らや花野へまつしぐら　　　　　　　　黒山茂英
　　　家の灯を消して迎ふる月の客　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　震災忌語り頷く慰霊堂　　　　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　山麓の花野を風の渡りけり　　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　流星の道あり月の航路あり　　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　枕頭に月光がさす静な夜　　　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　庭すみの妻の墓石に月の影　　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　移りゆく車窓に月の動かざる　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　紫の花野を揺らし風渡る　　　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　見渡せる花野はるかに佐渡の海　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　夕立やひとり駅舎で雨やどり　　　　　　　　　　　吉武霞洞