＜平成28年10月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
10月度は12日（水）の12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会ラウンジで句会が行われました。
今月度から、本年9月に退職されました福井泰子さんが新たに入会されました。
これからのご活躍が楽しみです。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、お仕事の都合で浅井吾水さん、
病気療養中の阿野酔歩さんの3名でしたが、田中さんは欠席投句をされました。
今月度の兼題は「小鳥」、「秋の雨」と「新酒」でした。各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　更けてより雲を脱ぎたる望の月　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　秋霖やなほ静かなる香合せ　　　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　ふるさとに続く青空小鳥来る　　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　蔵元の新酒味わう越後路に　　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　縁側に千里の旅の小鳥来る　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　秋雨の上がり稜線際立てり　　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　秋雨やしつとり丸き砂だんご　　　　　　　　　　　黒山茂英
　　　秋雨にけぶり流るる信濃川　　　　　　　　　　　　小泉山月
　　　団栗を拾ふいつしか競ひ合い　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　もうこの香足とめ見入る金木犀　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　塔頭の甍の光る秋の雨　　　　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　朝刊を少し濡らせし秋黴雨　　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　しとしとと秋の雨音物悲し　　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　秋雨の上がれば暑さなつかしく　　　　　　　　　　福井泰子
　　　小鳥達はぢけるように飛び去りぬ　　　　　　　　　松野馬笑
　　　眼裏を真紅に染めし曼珠沙華　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　小鳥来る猫の見上ぐる枝先に　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　秋雨や読経の僧へ傘をさし　　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　二羽三羽今朝も狭庭に小鳥来る　　　　　　　　　　吉武霞洞