＜平成28年11月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
11月度は9日（水）に10:00から小石川植物園での吟行が行われ、
12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会ラウンジで句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、浅井吾水さん、小俣三休さん、橋本楽胤さん、
福井泰子さんの６名でしたが、田中さん、橋本さんは欠席投句をされました。
今月度は吟行句を中心に、兼題としては「冬めく」、「神無月」と「山茶花」でした。
各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　冬蝶の塵のごとくに舞ひ上り　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　さざ波に鯉見え隠れ冬の池　　　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　山茶花の咲く角までと見送らる　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　冬めける風の厳しや野歩きに　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　敷落葉音を巻き上げ歩きをり　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　落ちしまま踏まれしままの銀杏の実　　　　　　　　黒山茂英
　　　母の手に山茶花の花揺れてをり　　　　　　　　　　小泉山月
　　　水尾引きてゆったり泳ぐ番鴨　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　晴れ渡る丘の山茶花盛りなる　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　水の面の枯葉舞ひたる鯉の群　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　病窓に雲の白さや神無月　　　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　山茶花の花びら散るや道染めて　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　黄落の中に佇み一句かな　　　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　林間の空広ごりて冬に入る　　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　冬めきて底のきらめく神田川　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　園歩くうしろ姿や冬めきぬ　　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　さるぼぼの里に大綿ただよへる　　　　　　　　　　吉武霞洞