＜平成28年12月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
12月度は14日（水）に12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会ラウンジで句会が行われました。
啄木鳥会発足からの会員であった阿野酔歩さんは病気療養中でしたが、9月24日に永眠されました。
ご冥福をお祈りいたします。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調不良で赤塚深水さん、橋本楽胤さんの他、
浅井吾水さんが欠席されましたが、赤塚さん、田中さん、橋本さんは欠席投句されました。
福井彩華さんと今月度から参加されました宮田奈津子さんは来月度から正式会員となられます。
今月度の兼題は「冬木立」、「鴨」と「おでん」でした。
各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　大鍋におでんの煮えて妻は留守　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　七千本のけやき遥けき冬木立　　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　あれこれと箸の迷へるおでん鍋　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　気迫込め大根抜きとる老夫婦　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　宅配の東に西に師走かな　　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　冬霞湖から朝日延暦寺　　　　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　逆さ富士みだしてよぎる番鴨　　　　　　　　　　　黒山茂英
　　　吹きすさぶ銀山湖なる鴨の群れ　　　　　　　　　　小泉山月
　　　げんまんの指しなやかに毛糸編む　　　　　　　　　斎藤光星
　　　おでんの具うまさあふるるものばかり　　　　　　　齋藤碧水
　　　親鴨に続く一羽や遅れ気味　　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　夕暮れの影のつながる冬木立　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　残る実をついばむ鳥や冬木立　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　見上げたる細枝楽し枯木立　　　　　　　　　　　　福井彩華
　　　日差し濃し鶏頭三本色深む　　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　鴨遠し野鳥の森の観察舎　　　　　　　　　　　　　宮田奈津子
　　　若き日の議論懐しおでん酒　　　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　冬木立遠くに見ゆる山静か　　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　枯木立調べの如く風の音　　　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　枯蓮の隙間は鳥の交差点　　　　　　　　　　　　　吉武霞洞