＜平成29年1月度＞

啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。
1月度は11日（水）に12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会ラウンジで句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調不良で橋本楽胤さん、齋藤碧水さんの他、
浅井吾水さん、吉武霞洞さん、宮田珠光さんが欠席されましたが、浅井さんを除く全員が欠席投句されました。
今月度の兼題は「氷柱」、「春隣」と「寒卵」でした。各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（文責　矢治）

　　　山峡の星の研ぎたる大氷柱　　　　　　　　　　 　 山田閏子先生

　　　嫁ぐ子の心おだやか春近し　　　　　　　　　　 　 赤塚深水
　　　研ぎ物師来るとのチラシ春隣　　　　　　　　 　　 岩佐はるか
　　　あちこちに氷柱の下がる森の中　　　　　 　　　　 大坪歩楽
　　　鳥の声膨らむ梢初隣　　　　　　　　　　　　 　　 小俣三休
　　　春隣り葉ダニの退治霧を吹く　　　　　　　　　 　 海外夢涼
　　　畝の土ふっくらほぐれ春近し　　　　　　　 　　　 黒山茂英
　　　トンネルの氷柱を落とす作業員　　　　　　 　　　 小泉山月
　　　川涸るる煌めきもまた涸れにけり　　　　 　 　 　 斎藤光星
　　　枝先にダイアモンド富士春隣　　　　　　　　　 　 齋藤碧水
　　　軒氷柱夕焼け浴びて太りゆく　　　　　　　　　 　 重田遊糸
　　　来し方を明日に繋ぐや除夜の月　　　　　　　　 　 田中道舟
　　　軒下のつららの光る朝景色　　　　　　　　　　 　 橋本楽胤
　　　床の母に伝えし春隣　　　　　　　　　　　　　 　 福井彩華
　　　寒卵ときてすき焼き火を強め　　　　　　　　　 　 松野馬笑
　　　つくばいの水冷たくて春隣　　　　　　　　　　 　 宮田珠光
　　　朝食の米は魚沼寒卵　　　　　　　　　　　　　 　 矢倉乱白
　　　伊豆の海輝き増して春隣　　　　　　　　　　　 　 矢治宏風
　　　合格の知らせ受くるや春近し　　　　　　　　　 　 屋代弁采
　　　大釜の若菜粥待つ風の中　　　　　　　　　　　 　 吉武霞洞