＜平成29年3月度＞
| 啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。 3月度は8日（水）に12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会ラウンジで句会が行われました。 今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、お仕事があり浅井吾水さん、それに赤塚深水さん、 福井彩華さん、屋代弁采さんでしたが、田中さん、赤塚さん、福井さん、屋代さんは欠席投句 されました。 昨年11月度から会員になられた福井彩華さんと宮田珠光さんはもう立派な俳句を披露されています。 今月度の兼題は「苗札」、「雛」と「蒲公英」でした。各自が５句を投句しました。 投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会会長 矢倉 （文責 矢治） |
桜の芽確かめて来し播磨坂 山田閏子先生
基地の道たんぽぽ遥かまで及び 赤塚深水
明日は雛飾らむと思ふ日差しかな 岩佐はるか
晴れわたる富士の顔出すひな祭 大坪歩楽
眠むる子の手よりこぼれる雛あられ 小俣三休
主なき鉢に苗札そっと立つ 海外夢涼
苗札のどれも横向き後ろ向き 黒山茂英
過ぎし日のまぶたに浮ぶ古雛 小泉山月
手に取りて土の匂へる春の草 斎藤光星
母と来てやさしき顔の雛えらび 齋藤碧水
雛納め過ぎ去りし日を語り合ひ 重田遊糸
柳川の岸辺を飾る吊るし雛 田中道舟
タンポポの白き綿毛の風に飛ぶ 橋本楽胤
優しさの永遠に変らぬ雛かな 福井彩華
正座して祖母の飾れる雛かな 松野馬笑
苗札の隣園児の名も並ぶ 宮田珠光
白梅の香に偲びをり英采忌 矢倉乱白
初島が近くに見ゆる春の海 矢治宏風
苗札の四年三組どんな子ら 屋代弁采
かけり来て火の帯となるお水取 吉武霞洞