＜平成29年4月度＞
| 啄木鳥会は毎月第二水曜日に開催されています。 4月度は12日（水）に12時30分から山田閏子先生ご指導の下、豊友会ラウンジで 句会が行われました。 今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、風邪気味で大坪歩楽さんが 欠席されましたが、田中さん、大坪さん共に欠席投句されました。 今月度の兼題は「暮春」、「囀」と「桜（花）」でした。 各自が５句を投句しました。 投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会会長 矢倉 （文責 矢治） |
ガラス戸を曇らす程の花の冷 山田閏子先生
花の山喘ぐひと足よろこびに 赤塚深水
一陣の風の揺らせる花明り 岩佐はるか
路地裏の囀り高き夜明け前 大坪歩楽
囀が安心を呼ぶ被災の地 小俣三休
川に沿ひ花どこまでもどこまでも 海外夢涼
仰ぎたる頬へ雫や花の雨 黒山茂英
もう少しもう少しと行く花見かな 小泉山月
花の散る手鏡ほどの潦 斎藤光星
大桜人人人に枝広げ 齋藤碧水
お花見を決めしその人今はなき 重田遊糸
路地裏に子ら走る声春夕べ 田中道舟
往く春の夕焼けに見る遠き山 橋本楽胤
雨あがり敷き詰められし花の塵 福井彩華
今朝の雨見頃の桜惜しみけり 松野馬笑
どことなく所在無き日や暮の春 宮田珠光
残雪の北信五岳と向き合へり 矢倉乱白
囀や空の高さを競ひけり 矢治宏風
だぶだぶの制服濡らす花の雨 屋代弁采
子らの声止みし学舎春の暮 吉武霞洞