＜平成29年6月度＞

6月度の啄木鳥会は、14日（水）12時30分に豊友会ラウンジに集合し、
山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、
所用があって吉武霞洞さんが欠席されましたが、共に欠席投句されました。
今月度の兼題は「十薬（どくだみ）」、「植田」と「青芒（ススキ）」でした。
各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　　　　鏡なす五月田風の走りけり　　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　　　十薬の色のきはだつ朝の庭　　　　　　　　　　　　赤塚深水

　　　　あまだれを受け十薬の勇み立つ　　　　　　　　　　岩佐はるか

　　　　公園の熟るる桑の実口に甘し　　　　　　　　　　大坪歩楽

　　　　どくだみやその名に背く白さかな　　　　　　　　　小俣三休

　　　　十薬に埋め尽くられし空き家かな　　　　　　　　海外夢涼

　　　　釣竿のきらりきらりと青薄　　　　　　　　　　　　黒山茂英

　　　　一斉に植田に変わり山写す　　　　　　　　　　　　小泉山月

　　　　方丈に不易の墨書蝸牛　　　　　　　　　　　　　　斎藤光星

　　　　子規の墓どくだみの花匂ひけり　　　　　　　　　　齋藤碧水

　　　　青すすき富士の裾野に風を呼ぶ　　　　　　　　　　重田遊糸

　　　　朝刊のビニールカバー梅雨入かな　　　　　　　　　田中道舟

　　　　青薄くるりとまきし蜘蛛の糸　　　　　　　　　　　橋本楽胤

　　　　波となり日と戯れる青芒　　　　　　　　　　　　　福井彩華

　　　　夕映の植田の続く車窓かな　　　　　　　　　　　　松野馬笑

　　　　陰干しのどくだみの香の漂へる　　　　　　　　　　宮田珠光

　　　　アルプスの影を落せる植田かな　　　　　　　　　　矢倉乱白

　　　　山間の風の集まる植田かな　　　　　　　　　　　　矢治宏風

　　　　青すすき仙石原に人まばら　　　　　　　　　　　　屋代弁采

　　　　代掻きは休み休みの老農夫　　　　　　　　　　　　吉武霞洞