＜平成29年7月度＞

7月度の啄木鳥会は、12日（水）12時30分に豊友会ラウンジに集合し、
山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、所用があって齋藤碧水さん、
重田遊糸さんが欠席されましたが、3名の皆様は欠席投句されました。
句会終了後には、句集第8集の完成記念を兼ねた暑気払いの会が行われました。
今月度の兼題は「雷」、「日傘」と「打水」でした。各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　　　　いかづちの去りし海原月上る　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　打水に蝶あたふたと垣を越ゆ　　　　　　　　　　　赤塚深水

　　打水に斧ふりあげる子かまきり　　　　　　　　　　岩佐はるか

　　　　野を歩く日傘をさして杖を手に　　　　　　　　　　大坪歩楽

　　雷鳴や法堂の龍迫り来る　　　　　　　　　　　　　小俣三休

　　　　打水の角を曲がりて我が家へと　　　　　　　　　　海外夢涼

　　　　大雷雨ともり明るく駐在所　　　　　　　　　　　　黒山茂英

　　近頃は男も使ふ日傘かな　　　　　　　　　　　　　小泉山月

　　　　緑陰を拾ひ拾ふて城下町　　　　　　　　　　　　　斎藤光星

　　　　打水に誘われいつか客となり　　　　　　　　　　　齋藤碧水

　　　　打水や夕べせわしき神楽坂　　　　　　　　　　　　重田遊糸

　　緑陰に永遠の安らぎ庵むすぶ　　　　　　　　　　　田中道舟

　　打水で涼を感じる先斗町　　　　　　　　　　　　　橋本楽胤

　　打水に濡れてはしゃいでお手伝　　　　　　　　　　福井彩華

　　四万十の香りほのかや鮎御飯　　　　　　　　　　　松野馬笑

　　打水がイベントとなる商店街　　　　　　　　　　　宮田珠光

　　打水や小さき庭にも風生まれ　　　　　　　　　　　矢倉乱白

　　雷雨来て夕べの町を洗ひけり　　　　　　　　　　　矢治宏風

　　打水に身をかはしつつ笑顔かな　　　　　　　　　　屋代弁采

　　ドクターイエロー麦秋の野を走り往く　　　　　　　吉武霞洞