＜平成29年8月度＞

8月度の啄木鳥会は、9日（水）12時30分から豊友会ラウンジにて
山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調が万全でない赤塚深水さん、
大坪歩楽さんが欠席されましたが、3名の皆様は欠席投句されました。
今月度の兼題は「立秋」、「西瓜」と「棚経」でした。各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　　　　雲のなき空の展ごり秋に入る　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　こつこつと句集繰る日々今朝の秋　　　　　　　　　赤塚深水

　　棚経や作法ほめられはにかむ子　　　　　　　　　　岩佐はるか

　　　　立秋の野道歩きに気も新た　　　　　　　　　　　　大坪歩楽

　　立秋の海月の如く過ぎにけり　　　　　　　　　　　小俣三休

　　　　魂祭皆そわそわと僧を待つ　　　　　　　　　　　　海外夢涼

　　　　キーの音はづむパソコン秋立ちぬ　　　　　　　　　黒山茂英

　　ふるさとの西瓜冷やせしつるべ井戸　　　　　　　　小泉山月

　　　　揚花火見て来て暗き我が家の灯　　　　　　　　　　斎藤光星

　　　　川の辺に迎え火の跡ならぶ朝　　　　　　　　　　　齋藤碧水

　　　　秋立つや富士の裾野は遙かなる　　　　　　　　　　重田遊糸

　　棚経の僧の身支度さりげなく　　　　　　　　　　　田中道舟

　　棚経に猫が並んでおりにけり　　　　　　　　　　　橋本楽胤

　　背伸びする立秋過ぎの影法師　　　　　　　　　　　福井彩華

　　秋立ちて鬼押出しや風立ちぬ　　　　　　　　　　　松野馬笑

　　棚経の僧侶の額汗にじむ　　　　　　　　　　　　　宮田珠光

　　人影のまばらな浜辺秋立ちぬ　　　　　　　　　　　矢倉乱白

　　繋がれし白きボートや夏の果　　　　　　　　　　　矢治宏風

　　庭の樹々ざわめき揺れて秋立ちぬ　　　　　　　　　屋代弁采

　　棚経や孫は正座で父は椅子　　　　　　　　　　　　吉武霞洞