＜平成29年9月度＞

9月度の啄木鳥会は、13日（水）12時30分から豊友会ラウンジにて
山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調が万全でない赤塚深水さん、
他用があった小泉山月さん、吉武霞洞さんが欠席されましたが、
山月さん以外の3名の皆様は欠席投句されました。
今月度の兼題は「秋扇」、「霧」と「星月夜」でした。各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　読みふける一書に虫の音の遠し　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　　　　白樺を濡らして霧のはれゆけり　　　　　　　　　山田閏子先生

　　朝霧の晴れて岸辺の草潤む　　　　　　　　　　　　赤塚深水

　　絵手紙や飛び立ちそうな秋あかね　　　　　　　　　岩佐はるか

　　　　色づきし南瓜畑にほっとかれ　　　　　　　　　　　大坪歩楽

　　　夕霧や虚ろとなりぬ街路灯　　　　　　　　　　　　小俣三休

　　　　星月夜支えを借りて見上げをり　　　　　　　　　　海外夢涼

　　　　聞き役に次第に馴れて秋扇　　　　　　　　　　　　黒山茂英

　　峡の里霧流れゆく足早に　　　　　　　　　　　　　斎藤光星

　　　　友と我れ七十路の同期稲実る　　　　　　　　　　　齋藤碧水

　　　　引き出しをあたふた探す秋扇　　　　　　　　　　　重田遊糸

　　長き夜や妻の使ひし針と糸　　　　　　　　　　　　田中道舟

　　星月夜縁側にあり影二つ　　　　　　　　　　　　　橋本楽胤

　　山霧に景色消さるるバスの旅　　　　　　　　　　　福井彩華

　　霧晴るる二番ホールのゆるる旗　　　　　　　　　　松野馬笑

　　ローカル線無人の駅舎星月夜　　　　　　　　　　　宮田珠光

　　夕霧の温泉街に着きにけり　　　　　　　　　　　　矢倉乱白

　　入館の列の長きや秋扇　　　　　　　　　　　　　　矢治宏風

　　秋扇カバンの隅にいつまでも　　　　　　　　　　　屋代弁采

　　夕暮の父の机に秋扇　　　　　　　　　　　　　　　吉武霞洞