＜平成29年10月度＞

10月度の啄木鳥会は、11日（水）12時30分から豊友会ラウンジにて
山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
今月度の欠席者は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調が万全でない赤塚深水さん、
他用があった小泉山月さんが欠席されましたが、赤塚さん、田中さんは欠席投句されました。
今月度の兼題は「月」、「爽やか」と「秋桜（コスモス）」でした。
各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　一塊の秋雲沖を離れざる　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　　　　望月に触れたる雲の流れゆく　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　名月や筒袖の僧声しずか　　　　　　　　　　　　　赤塚深水

　　爽やかや掛け声響く剣道場　　　　　　　　　　　　岩佐はるか

　　　　爽やかや野道を歩く足軽し　　　　　　　　　　　　大坪歩楽

　　　蝶々（かはひらこ）離陸着陸秋桜　　　　　　　　　小俣三休

　　　　満月に回りの雲も溶けてをり　　　　　　　　　　　海外夢涼

　　　　禅林の闇のいよいよ今日の月　　　　　　　　　　　黒山茂英

　　花の名を鳥の名を問ひ花野行く　　　　　　　　　　斎藤光星

　　　　爽やかな日差しの中を歩きたる　　　　　　　　　　齋藤碧水

　　　　満月の大門はるか南禅寺　　　　　　　　　　　　　重田遊糸

　　長き夜や浪速ことばと佐賀訛　　　　　　　　　　　田中道舟

　　青空やコスモス畑に遊ぶ子等　　　　　　　　　　　橋本楽胤

　　月明かり山小屋までの急ぎ足　　　　　　　　　　　福井彩華

　　爽やかに少しの坂もなんのその　　　　　　　　　　松野馬笑

　　コスモスや音なき波を寄せ返す　　　　　　　　　　宮田珠光

　　群生のコスモスの背に武甲山　　　　　　　　　　　矢倉乱白

　　爽やかな高原の朝鳥の声　　　　　　　　　　　　　矢治宏風

　　床間に妻の活けたる秋桜　　　　　　　　　　　　　屋代弁采

　　鍬洗ふまるき背照らす十三夜　　　　　　　　　　　吉武霞洞