啄木鳥の会　活動報告

＜平成30年2月度＞

2月度の啄木鳥会は、14日（水）12時30分から豊友会ラウンジにて山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、所用があった小泉山月さん、屋代弁采さんが欠席されましが、田中さん、屋代さんは欠席投句されました。
今月度の兼題は「早春」、「冴え渡る」と「梅」でした。各自が５句を投句しました。
投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　鎌倉に巡る名刹梅ふふむ　　　　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　早春の月は赤銅色なりし　　　　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　冴返るひたと目の合う翁面　　　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　早春の野歩きの風身に厳し　　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　早春の瀬音を回す水車小屋　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　夕暮れの路地を明るく梅の花　　　　　　　　　　　海外夢涼
　　　真白なるわが町の闇冴返る　　　　　　　　　　　　黒山茂英
　　　梅咲きて風の尖りのなほ失せず　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　はや早春日差し弱くも道に花　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　冴え返る湘南の海人疎ら　　　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　冴返る鴉の群の静かなる　　　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　早春の風に吹かれて蜂が飛ぶ　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　早春や風と光のささやける　　　　　　　　　　　　福井彩華
　　　亡き妻の思ひ出追いし月の梅　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　退院の朝紅梅の二､三輪　　　　　　　　　　　　　宮田珠光
　　　暮れなずむ空に香の満つ梅の園　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　梅の香のここまで匂う散歩道　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　夕暮れの箱根連山冴返る　　　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　大空に赤銅の月冴返る　　　　　　　　　　　　　吉武霞洞