啄木鳥の会　活動報告

＜平成30年3月度＞

　3月度の啄木鳥会は、14日（水）12時30分から豊友会ラウンジにて山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
　今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、所用があった吉武霞洞さんが欠席されましが、田中さん、吉武さんとも欠席投句されました。
　今月度の兼題は「春めく」、「春障子」と「猫柳」でした。各自が５句を投句しました。
　投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　水辺より空より春の兆しかな　　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　奥の間にかかりし鬼面春障子　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　春めくや床の間に待つランドセル　　　　　　　　岩佐はるか
　　　土堤歩き春めく風に足軽し　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　将棋盤挟みて無口春障子　　　　　　　　　　　　小俣三休
　　　すれ違う犬もそわそわ春めきて　　　　　　　　　海外夢涼
　　　春めくや花の絵あふれ路線バス　　　　　　　　　黒山茂英
　　　魚野川雪解川へと変身し　　　　　　　　　　　　小泉山月
　　　転びし子抱き額に春の土　　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　猫柳裏から見ても猫柳　　　　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　春めくや富士の裾野はぼんやりと　　　　　　　　重田遊糸
　　　歩行器の妻に窓辺の木の芽雨　　　　　　　　　　田中道舟
　　　青々と春めく野原息づいて　　　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　庭先にむるる雀や春障子　　　　　　　　　　　　福井彩華
　　　島影に少し開けおく春障子　　　　　　　　　　　松野馬笑
　　　猫柳せせらぎに揺れ風に揺れ　　　　　　　　　　宮田珠光
　　　芽吹く木の先の先まで術後の眼　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　川音の響く湯宿の春障子　　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　春めきて日毎に増やす万歩計　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　お水取笙の音色にひらく闇　　　　　　　　　　　吉武霞洞