啄木鳥の会　活動報告

＜平成30年4月度＞

　4月度の啄木鳥会は、第二水曜日である11日（水）の12時30分から豊友会ラウンジにて山田閏子先生ご指導の下、句会が行われました。
　今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、米国での講演会で渡米中の松野馬笑さん、体調不良の赤塚深水さん、齋藤碧水さんが欠席されましが、赤塚さん、田中さん、齋藤さんは欠席投句されました。
　今月度の兼題は「花一切」、「春昼」と「うららか」でした。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　春昼や坊っちゃん風呂につかりもし　　　　　　　山田閏子先生

　　　むらさきとなりたる山や花の雲　　　　　　　　　赤塚深水
　　　花冷や今日からぼくは六年生　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　強風にあおられ歩く春の昼　　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　老桜の咲いて散りゆく百余年　　　　　　　　　　小俣三休
　　　ひらひらと蝶に見紛ふ落花かな　　　　　　　　　海外夢涼
　　　ゆさゆさと風にふくらむ八重桜　　　　　　　　　黒山茂英
　　　散策の足元軽ろし春の宵　　　　　　　　　　　　小泉山月
　　　石鹸玉丸き世界の広ごれり　　　　　　　　　　　斎藤光星
　　　引き船が落花の渦を残しゆく　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　春昼や書斎に一人横になる　　　　　　　　　　　重田遊糸
　　　麗かや工事現場の昼休み　　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　春昼に猫が伸びするあくびする　　　　　　　　　橋本楽胤
　　　縁石の隙間に咲けるすみれ草　　　　　　　　　　福井彩華
　　　散る花の地に届かざる今日の風　　　　　　　　　宮田珠光
　　　春昼やショパン流るる住宅街　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　うららかや岬の上の白き雲　　　　　　　　　　　矢治宏風
　　　読みかけの本を額に春の昼　　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　山うらら大仏殿を下に観て　　　　　　　　　　　吉武霞洞