啄木鳥の会　活動報告

＜平成30年6月度＞

　6月度の啄木鳥会は13日の12時30分から15時まで、いつもの通り山田閏子先生のご指導の下、豊友会事務所会議室で行われました。
　今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、所用があった齋藤碧水さん、橋本楽胤さん、体調を考慮された、赤塚深水さんの計4名が欠席されましたが、欠席者全員が欠席投句をされました。
　今月度の兼題は「花菖蒲」、「梅雨」と「蝿叩き」でした。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　啄木鳥会会長　矢倉（文責矢治）

　　　菖蒲田を落つ一水の行方かな　　　　　　　　　山田閏子先生

　　　道すがら僧は暫しを菖蒲池　　　　　　　　　　　赤塚深水
　　　空青くひと雨欲しき花菖蒲　　　　　　　　　　　岩佐はるか
　　　紫陽花のお地蔵脇に顔を出し　　　　　　　　　　大坪歩楽
　　　蝿捕リボン我を捕らへて何とする　　　　　　　　小俣三休
　　　いつの間に止みてまた降り梅雨に入る　　　　　　海外夢涼
　　　花びらも葉先もきらら花菖蒲　　　　　　　　　　黒山茂英
　　　梅雨入りといふ今朝の雨音もなく　　　　　　　　小泉山月
　　　紫陽花に弾ける雨のしずくかな　　　　　　　　　斎藤光星
　　　蟇スカイツリーを背に負ひて　　　　　　　　　　齋藤碧水
　　　大粒の雫を弾く花菖蒲　　　　　　　　　　　重田遊糸　
　　　入梅や少し熱めに宵の風呂　　　　　　　　　　　田中道舟
　　　梅雨入りを待つていました蛙の子　　　　　　　　橋本楽胤
　　　捨てがたくアルバム整理梅雨籠り　　　　　　　　松野馬笑
　　　梅雨曇り軒下に干す体操着　　　　　　　　　　　福井彩華
　　　荒梅雨や危険水位の見え隠れ　　　　　　　　　　宮田珠光
　　　彩りの雨靴売られ梅雨に入る　　　　　　　　　　矢倉乱白
　　　多摩川の水嵩増して梅雨に入る　　　　　　　　　矢治宏風
　　　五月雨の灯りにけぶる遊覧船　　　　　　　　　　屋代弁采
　　　梅天に重さ増しゆく応援旗　　　　　　　　　　　吉武霞洞