＜平成30年8月度＞
| 8月度の啄木鳥会は8日の12時30分から15時まで、山田閏子先生のご指導の下、豊友会事務所会議室で行われました。台風襲来の予報もありましたが、予定どおり行われました。 今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、所用のあった松野馬笑さん、宮田さん、屋代さん、吉武さんの、計6名が欠席されましたが、欠席者全員が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「門火」、「星月夜」と「カンナ」でした。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会会長 矢倉（文責 矢治） |
いづくよりひびく島唄星月夜
カンナ緋に海は夕日をたたへたる 山田閏子先生
耕運機の止まりカンナの高きかな 赤塚深水
転勤の社宅に燃えしカンナかな 岩佐はるか
路地裏に転がる石榴雨上り 大坪歩楽
人気無き駅に列なすカンナかな 小俣三休
風に乗り遠く近くの蝉の声 海外夢涼
上がらんとまたさか上がりカンナ燃ゆ 黒山茂英
妻愛でし星月夜なり今宵また 小泉山月
目隠しの中も目瞑る西瓜割 斎藤光星
星月夜樟の葉薫る御塩殿 齋藤碧水
石仏もカンナの赤も奈良にして 重田遊糸
田の神を祀る碑カンナの緋 田中道舟
門火焚くそっとしゃがんで祈る母 橋本楽胤
カンナ燃ゆそんな青春の日々ありし 松野馬笑
山小屋に起きろの声や星月夜 福井彩華
故郷の一本道やカンナ燃ゆ 宮田珠光
島影の仄かに見えて星月夜 矢倉乱白
道端にカンナの燃ゆる田舎町 矢治宏風
夕映えのカンナの赤は燃えてをり 屋代弁采
それぞれに迎える人の門火かな 吉武霞洞