＜平成31年1月度＞
| 新年を迎えた1月度の啄木鳥会は9日の12時30分より山田閏子先生ご指導の下、豊友会事務所会議室で定例句会が行われました。 冷たい北風の吹く寒い一日でしたが、今月度から新たに川畑耕祐（俳号：祐栄）さんが啄木鳥会に参加され、句会に出席されました。また、ここ数か月の間、体調回復に努めておられました黒山茂英さんが久し振りに句会に出席されました。今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、橋本楽胤さん、所用のため吉武霞洞さんの4名が欠席されましたが、全員が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「若水」、「雑煮」と「初詣」でした。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会会長 矢倉（文責 矢治） |
若井汲む母新しき割烹着
すこやかな茂英さんゐて初句会 山田閏子先生
今年また吟行希ひ雑煮かな 赤塚深水
初詣幼なじみに出逢ひけり 岩佐はるか
野歩にちと厳しかり寒の入り 大坪歩楽
餅幾つ雑煮支度の厨から 小俣三休
昔から変らぬ味の雑煮かな 海外夢涼
願ひ事あれもこれもの初詣 川畑祐栄
御手洗の青竹眩し初詣 黒山茂英
鍛錬と二里の道行く初詣 小泉山月
若さてふ防寒具あり女子高生 斎藤光星
マラソン走お堀うっすら初氷 斎藤碧水
雑煮餅一年振りの家族会 重田遊糸
数え日の束の間過ごす喫茶店 田中道舟
若水を仏にあげて清しかり 橋本楽胤
ブルーノート終演あとの初詣 松野馬笑
杵でつく昔ながらの雑煮餅 福井彩華
若水を汲みて家路の明初むる 宮田珠光
丸餅の雑煮で祝ひ八十年 矢倉乱白
塗椀の中に二つの雑煮餅 矢治宏風
若水のあふるる柄杓引き寄せし 屋代弁采
赤間宮松明灯し若井汲む 吉武霞洞