＜2019年4月度＞
| 4月度の啄木鳥会は10日の12時30分より山田閏子先生ご指導の下、豊友会事務所会議室で定例句会が行われました。 3月20日に啄木鳥会会員であった故橋本楽胤さんが急逝されました。心よりお悔やみ申し上げます。 本日は冷たい雨の降る寒い一日でしたが、出席者は元気に作句に励みました。今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、小俣三休さん、齋藤碧水さんの4名が欠席されましたが、全員が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「花一切」、「蝶の昼」と「しゃぼん玉」でした。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会会長 矢倉（文責 矢治） |
咲き満る枝を重ねし桜かな 山田閏子先生
かまびすし下校の子らよ蝶の昼 赤塚深水
ザクザクとサラダにきざむ春キャベツ 岩佐はるか
花吹浴びつつ歩く土手道を 大坪歩楽
場所取りの一人寝転ぶ花見かな 小俣三休
朝日受け深紅の椿輝ける 海外夢涼
入学の校門潜る金ボタン 川畑祐栄
あふむけのほっぺおでこへ落花あり 黒山茂英
野歩きやしどみの花に腰下ろし 小泉山月
学舎よりオルガン漏るる飛花落花 斎藤光星
どこへ行く風に飛ぶ飛ぶしゃぼん玉 齋藤碧水
山荘の静寂におりし蝶の昼 重田遊糸
ひと気なき鎮守や花の散り初むる 田中道舟
新聞を捲るけだるさ蝶の昼 松野馬笑
石段に猫が伸びする蝶の昼 福井彩華
除染地の草木静まる蝶の昼 宮田珠光
一吹に続き次々石鹸玉 矢倉乱白
花開く空一面を明るくし 矢治宏風
しゃぼん玉七彩放ち弾けけり 屋代弁采
花の影山の駅舎を被ひけり 吉武霞洞