＜2019年6月度＞
| ６月度の啄木鳥会は12日12時30分より豊友会事務所会議室で定例句会が山田閏子先生のご指導の下、行われました。 今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、所用があった黒山茂英さん、斉藤光星さんの4名が欠席されました。欠席者全員が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「緑蔭」、「万緑」と「代田」が出されました。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
万緑や平家の里と聞くからに
らちもなきおしやべり続く緑蔭に 山田閏子先生
緑蔭や愛宕の碑文清々し 赤塚深水
空映し暮れんとしたる代田かな 岩佐はるか
さざ波の立ちし代田に日暮時 大坪歩楽
緑蔭の苔に影透く西芳寺 小俣三休
緑蔭に熱唱の人遠巻きに 海外夢涼
緑蔭に地図を拡げて一休み 川畑祐栄
緑蔭に園児のリュック行儀よく 黒山茂英
万緑や草食む牛の動かざる 小泉山月
金蛇の過る草むら揺れにけり 斎藤光星
緑蔭のベンチに媼語り合ふ 齋藤碧水
緑蔭をみつけて休む托鉢僧 重田遊糸
残照や万緑色を深めたる 田中道舟
緑蔭や電動自転車風を切り 松野馬笑
緑蔭のベンチに休む老夫婦 福井彩華
立ち上る泥の匂ひや代田掻き 宮田珠光
せせらぎの幽き音や水芭蕉 矢倉乱白
連山を映して代田静かなり 矢治宏風
夕暮れの代田に残るトラクター 屋代弁采
万緑や巨大古墳に人の波 吉武霞洞