＜2019年7月度＞
| 7月度の啄木鳥会は、定例開催日の第二水曜日がエーザイ本社地区防災訓練日に当たるため、開催日を変更して4日（木曜日）の12時30分より豊友会事務所会議室で山田閏子先生のご指導の下に行われました。 今月度は佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、齋藤碧水さんと、所用があった小泉山月さん、小俣三休さんの5名が欠席されました。 小俣さんを除く皆様が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「夏座敷」、「百合」と「ハンカチ」が出されました。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
潮風のしめりのありし夏座敷 山田閏子先生
聖壇の香りひときは百合の花 赤塚深水
雲割りて現れ出でし梅雨の月 岩佐はるか
野歩きのハンカチーフを忘れ来し 大坪歩楽
百合の花重み感じる献花かな 海外夢涼
山百合の匂ひの中の二人かな 川畑祐栄
夏座敷遺影の父母の若々し 黒山茂英
鬼百合の林の中に香りけり 小泉山月
金魚田の住み心地良き濁りやう 斎藤光星
通るたび百合の蕾が膝さはる 齋藤碧水
径もなき富士山麓に白き百合 重田遊糸
輝かし朝なりけり梅雨の蝶 田中道舟
百合の香の漂ふ径の辺立ち止り 松野馬笑
下駄の音響かせ客は夏座敷 福井彩華
夏座敷潮の香りの流れ入る 宮田珠光
山路来て靄の奥より香る百合 矢倉乱白
掛軸は芭蕉の一句夏座敷 矢治宏風
山百合の香りまとひし峠道 屋代弁采
玄関でいつもハンケチ渡す母 吉武霞洞