＜2019年9月度＞
| 9月度の啄木鳥会は、台風一過とはいえ蒸し暑い一日でしたが、定例開催日の9月11日（水曜日）12時30分より豊友会事務所会議室で山田閏子先生のご指導の下に行われました。 今月度は佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、大坪歩楽さん、小俣三休さん、所用があった齋藤碧水さんの5名が欠席されました。大坪さん、小俣さんを除く皆様が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「月一切」、「台風」と「蜻蛉」が出されました。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 母の忌の奥津城所秋あかね 大川を照らすや雲を脱ぎし月 |
山田閏子先生 | ||
| 病む妻をそっと労る閨の月 杖と傘野分に追わる家路かな 三日月に行きも帰りも照らされて 十五夜の月に照らされ山静か 妻の試歩影を追ひつつ月の径 秋茜高く遠くに消えて行き するすると今を生きゐる心太 処暑の昼必死さ込めた蝉時雨 月明りヨット操る波の音 里山の昏るる速さや赤とんぼ 台風の白波くだけ東尋坊 歩む先虫の音色のとりどりに ここもまた限界集落月明り 遠花火太鼓の音も流れきて 月見上げ思ひ巡らす大宇宙 暁の西には白き下弦月 鬼やんま急旋回し子等を追ふ |
赤塚深水 岩佐はるか 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 松野馬笑 福井彩華 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |