＜2019年11月度＞
| 11月度の啄木鳥会は、久し振りに小石川後楽園での吟行句会でした。吟行の後の句会は、15時より山田閏子先生のご指導の下に後楽園に隣接ずる中華料理店で行われ、句会終了後、親睦のための夕食会が行われました。 今月度は佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、大坪歩楽さん、小俣三休さん、黒山茂英さん、句会参加のための移動中に怪我をされ急遽欠席された岩佐はるかさんの6名が欠席されました。小俣さん、岩佐さんを除く皆様が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「初冬」、「冬めく」と「山茶花」が出されました。各自が５句を投句しました。投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 連れだちてめぐれる園や石蕗日和 | 山田閏子先生 | ||
| 山茶花をくれなひに染め入日かな 炉開に母娘で向う朝かな 眺めては眺め直して松手入れ 秩父路や風に色あり石蕗の花 通勤のなべて丸き背冬めけり ちらほらと山茶花の咲く池の端 合掌のままにいただく門茶かな 睡蓮のまだ輝ける冬の池 枯蓮の根元騒めく鯉の群 山茶花の風のままなる散り具合 冬めきてハーフコートの襟を立て 冬めくやブルーシートの屋根数多 病院の緩きスロープ石蕗の花 薄日差す蓬莱島や冬紅葉 庭園の鳥鳴き止まず冬に入る 雨上がり庭の草木も冬めけり 冬めきて風呂の温度を一度上げ |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 松野馬笑 福井彩華 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |