＜2020年1月度＞
| 1月度の啄木鳥会はお正月も明けた8日の12時30分より山田閏子先生ご指導の下、豊友会事務所会議室で定例句会が行われました。 午前中に雨が降りましたが、午後から大風という予報も外れて穏やかな午後でした。14名の会員が元気に出席致しました。 12月度より小俣三休さんは体調が回復されるまで休会されることになり、また、岩佐はるかさんは骨折後のリハビリのため一時休会されることになりました。今月度は、佐賀県在住の田中道舟さん、体調を考慮された赤塚深水さん、奈良のご自宅に帰られている吉武霞洞さんの3名が欠席されましたが、全員が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「松過ぎ」、「なづ菜」と「寒一切」でした。各自が５句を投句し、投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます 啄木鳥会 矢治（文責） |
| いつからが余生なるかやなづな粥 | 山田閏子先生 | ||
| 松過の観音堂はまたもとへ 散歩して昼に喰いたき薺粥 掃除して履物揃え初稽古 今年また第九を聴いて年越しぬ さみどりの湯気に若やぐ薺粥 床に就く音の絶えつく雪の里 機音は人恋ふ音よ小夜時雨 松も過ぎことしも句作始めやう 平凡に生きし八十路のなづな粥 程ほどの味も五年目薺粥 松過ぎて茶漬は熱め一人ぼち 初売りや前夜に並ぶ秋葉原 竹割れの乾きし音や寒に入る 松過ぎてまた始れる野良仕事 房総の畦に広がる薺摘む 寒晴れや夕暮れ富士のシルエット ふつふつと沸く大釜になづな粥 |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 松野馬笑 福井彩華 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |