＜2020年3月度＞
| 3月度の啄木鳥会は、新型コロナウィルスの流行がWHOによりパンデミックと認定され、エーザイ豊友会の同好会活動も当面自粛することになりました。
そのため、豊友会事務所での定例句会は中止とし、各会員にはパソコンメール あるいは郵送により投句していただき、投句していただいた5句は山田閏子先生に添削していただき、優秀句を選定していただきました。 今月は、体調不良により休会中の岩佐はるかさんを除く全員が投句されました。 3月度の兼題は「雛一切」､「卒業」と「たんぽぽ」でした。各自が５句を投句しましたが、投句された会員の作品のうちの一句を以下にご紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| たんぽぽを蝦夷に見てより旅心 | 山田閏子先生 | ||
| 雛の宴灯し姉妹の睦まじく 庭隅にたんぽぽの黄のほつほつと 雛あられ掬ひ小さき手のひらに 散歩道一輪見つけ鼓草 世につれて丸く大きく雛の目 蒲公英やそんなに低く低く咲き せせらぎを来て囀の只中に 蒲公英の明るく咲きし今日の朝 蒲公英の絮飛び交いし多摩の土手 紅ひとつ落ちし小雨の夕椿 タンポポ黄土手の二人の笑い声 春めきし夜空大きなななつ星 雛の間に写真の母の笑顔かな 春の日の星屑のごと午後の湖 たんぽぽや光を集め色放つ たんぽぽの綿毛夕日へ飛びにけり 回廊を飛び出す火の粉お水取り |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 松野馬笑 福井彩華 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |