＜2020年5月度＞
| 5月度の啄木鳥会は、新型コロナウィルスの流行によりエーザイ豊友会の同好会活動も当面自粛することなった3月・4月度に引き続き、豊友会事務所での定例句会は中止とし、各会員にはパソコンメールあるいは郵送により投句していただきました。投句していただいた5句は山田閏子先生に添削していただき、優秀句を選定していただきました。
今月度も、体調不良により休会中の岩佐はるかさんを除く全員が投句されました。 今月度の兼題は「葉桜」、「薔薇」と「五月」でした。各自が５句を投句しましたが、投句された会員の作品のうちの一句を以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 風に日に癒さるる日々五月来る | 山田閏子先生 | ||
| 葉桜の陰をひとつに大樹かな 朝歩き新緑の森清々し 薔薇を買ふ目移りのして定まりず 葉桜に人影見えぬ茶店かな 木香薔薇垣根にあふれ日のあふれ 葉桜の覆い被さる池に風 薔薇回廊ぬけて弦楽四重奏 風そよぐ葉桜の間を光透き 人疎らバラのトンネル中之島 平凡なあの日懐かし聖五月 バラ供え百万本を口ずさむ 薔薇の雨自粛でつきしなまけ癖 薔薇の香のひときわ強き闇夜かな 山並のかすかに見えて春の暮 忽ちに雲集まりて五月闇 空き瓶に挿したる薔薇の紅さかな 五月雨や芭蕉のごとく川くだる |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 松野馬笑 福井彩華 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |