＜2020年6月度＞
| 6月度の啄木鳥会は、新型コロナウィルスの流行によりエーザイ豊友会の同好会活動も当面自粛することなった3月・4月・5月に引き続き、豊友会事務所での定例句会は中止とし、各会員にはパソコンメールあるいは郵送により投句していただきました。投句していただいた5句は山田閏子先生に添削していただき、優秀句を選定していただきました。 今月度も、全員が投句されました。 今月度の兼題は「万緑」、「緑蔭」と「短夜」でした。各自が5句を投句しましたが、投句された会員の作品のうちの一句を以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 緑蔭を抜け緑蔭へ車椅子 | 山田閏子先生 | ||
| 緑蔭に猫はまんじりしてをりぬ 万緑の森を歩きて晴れし朝 万緑や風流れ来て深呼吸 万緑に抱かれし沼薄日さす 短夜を刻む点滴音もなく 緑蔭に放牧の牛寝そべおり 代掻の泥の手洗ふ泥の水 短夜や散歩の人と走る人 万緑に白き一筋那智の滝 万緑や心に老いは寄せ付けず ざわざわと万緑の波雲流れ 短夜やアルバム整理ジャズ流し 万緑に埋もれるように湯宿かな 一家族輪になり憩ふ夏木陰 緑蔭や枝に縄跳び掛けてあり 万緑や湖面に映る朱の鳥居 万緑や百舌鳥古墳群まだ閑か |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |