＜2020年7月度＞
| 7月度の啄木鳥会は、新型コロナウィルスの流行によりエーザイ豊友会の同好会活動も3月度以来自粛しておりましたが、5カ月ぶりに豊友会事務所での定例句会を開催することが出来ました。欠席されましたのは、佐賀にお住まいの田中道舟さん、体調が万全ではなく移動中の感染の危険を避けるために欠席された赤塚深水さん、大坪歩楽さん、黒山茂英さん、齋藤碧水さん、また、ご家族の急病対応のため福井彩華さんが欠席されましたが、全員が欠席投句をされました。
今月度の兼題は「日傘」、「ビール」と「青田」でした。各自が５句を投句しましたが、投句された会員の作品のうちの一句を以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 橋渡る日傘を風の煽りたる 手を引きし母へ日傘を傾むけて |
山田閏子先生 | ||
| 下ろし立ての日傘の妻に心合ふ 夕食時先づはと呑みし缶ビール 色々と飲んで昔のビールかな どこまでも続く青田や蛙鳴く 酌み交はすミュンヘンの路地黒ビール 百姓の眼元綻ぶ青田かな 再発の不安に目覚め明易し 山梔子の香の強し曇る朝 青田風祖父母の背中思ひけり くるくると揃ひの日傘姉妹 水たまりに映る日傘の花模様 青田道郵便バイク走りぬけ 玄関に母の遺せし古日傘 けふもまた冷索麺や昼の卓 筑波嶺に見下ろす峡の青田波 トンネルを抜けて広がる青田かな 竹林の奥より読経安居寺 |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |