＜2020年8月度＞
| 8月度の啄木鳥会は、7月度に新型コロナウィルス禍による自粛の中で5カ月ぶりに豊友会事務所での定例句会を開催することが出来ましたが、今月度は東京での流行再拡大の状況が厳しい状況となっておりましたので、再び投句句会の形で進めることになりました。猛烈な暑さの中、全員が投句をされました。 今月度の兼題は「墓参」「初秋」と「残暑」でした。各自が５句を投句しましたが、投句された会員の作品のうちの一句を以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| ポストまで行くも億劫秋暑し 閼伽桶に水たつぷりと墓洗ふ |
山田閏子先生 | ||
| はかどらぬ句集原稿今朝の秋 初秋や野道歩きの気分佳し 泣き止まぬ赤子に勝てぬ残暑かな 初秋や空にくつきり飛行雲 初秋の風寛解の肌に沁む 秋暑し日の落ちて風淀みけり 墓参介護の日々もなつかしく 梅雨激し泥に押されし野も街も 秋暑し鏡の顔は疲れ気味 新しき墓洗ふ子と父親と 墓参妣に囁く独り言 墓参小さな会釈妻の友 初秋や阿修羅に会いにはるばると 夕暮の迫る孤独や蝉しぐれ 集まりし友皆去りて庭残暑 右頬に受ける秋風ロープウェイ 森消えて広がる空や秋暑し |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |