＜2020年11月度＞
| 東京も多くの場所で紅葉が見られるようになってきました。 本日秋晴れの中、午前は小石川植物園で団体行動を伴わない吟行を行い、その後通常より30分遅い13時から豊友会事務所での定例句会を開催しました。 気温が下がり新型コロナウイルスの感染状況は徐々に増加しているため、体調に不安をお持ちの赤塚深水さん、 大坪歩楽さん、黒山茂英さん、齋藤碧水さんの欠席と、佐賀県在住の田中道舟さん、奈良県在住の吉武霞洞さん、所用のあった矢治宏風さんの7名が欠席投句をされました。 今月度の兼題は「立冬」「大根」「小春」で、 各自が５句投句した中の一句を、以下に紹介させていただきます 啄木鳥会 福井（文責） |
| 冬蝶のいづくともなく日向かな |
山田閏子先生 | ||
| 茶畑に根肥まき終へ冬に入る 黄葉の銀杏並木の華やぎし 枯れ薄風の吹くまま思ふまま 行く先もきめず集まる小春かな 立冬の日に寛解の身を預け 池の鯉落葉の下に静まれり 小六月抱き上げし子に日の匂ひ サッカーに夢中の少年小六月 小春日や書斎の出窓少し開け 蒼穹に一片の雲檀の実 枝先の日に日に色を増す紅葉 見納めと言いてまた来る秋信濃 立冬や日暮れの富士のシルエット 山里の藁焼く匂ひ小春の日 立冬の靄立ち込める湖畔宿 小六月病弱の妻誘ひ出し 無雑作に畦に積まれし泥大根 |
赤塚深水 大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |