＜2021年2月度＞
| 2月に入り、だいぶ暖かい日が続くようになりました。 新型コロナウィルスの日本上陸からほぼ一年になりますが、ようやく流行が下火になる気配が感じられる今日この頃です。早い終息を願うばかりです。 2月度は豊友会事務室が引き続き閉鎖されている状況のため、投句句会となりました。啄木鳥会会員の全員が投句をされました。 今月度の兼題は「寒明」「猫柳」と「若布」でしたが、会員各自がそれぞれ5句を投句しました。 山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 雨洗ひたる寒明の大地かな 果てしなき水色の空寒の明 |
山田閏子先生 | ||
| 雨上る野を歩きたる冬日和 猫柳生毛広げて風に揺れ コロナ禍の終らぬままに寒明ける 塩抜きの若布たちまち海の色 寒明けの道着姿や豆剣士 しなやかに風受け流す雪柳 あれ以来集まりもなく春近し 畦の渕水面に光る猫柳 白鷺の一声沼に寒明くる 寒明やランドセル買う親子連れ 湯気薫る挽きたてコーヒー寒明くる どの家も若布乾したる漁師町 発熱に大騒ぎして春の風邪 堀割の水音やさし猫柳 三陸の若布の並ぶ朝の市 杜百年つなぎし命寒明くる |
大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |