＜2021年3月度＞
| 3月に入りだいぶ暖かい日が続くようになり、東京の桜も開花したとのことです。 新型コロナウィルスの日本上陸から一年が経過しましたが、首都圏の感染状況もようやく下火になってきたと感じられる今日この頃です。早い終息を願うばかりです。 3月度は豊友会事務室が引き続き閉鎖されている状況のため、投句句会となりました。啄木鳥会会員の全員が投句をされました。 今月度の兼題は「山笑ふ」、「牡丹の芽」と「春めく」でしたが、会員各自がそれぞれ5句を投句しました。 山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます 啄木鳥会 矢治（文責） |
| いちだんと空の淡さや春めきて |
山田閏子先生 | ||
| 雨降りに大方散りし庭の梅 窓越しの光眩しき春めきて 春めくや道行く人の足軽く 朝な朝な紅伸び競ふ牡丹の芽 大輪の秘めし紅牡丹の芽 生欠伸嚙み殺してゐる春炬燵 春風の止まぬ青空ちぎれ雲 春めくや背筋伸ばせと妻の激 春めくや少女花柄ワンピース 木々を飛ぶ雀にぎやか春めきぬ リハビリの足踏み運動牡丹の芽 事も無く過ごす一日や山笑ふ やはらかき日差の庭や春兆す 渓流の水嵩増して山笑ふ 川べりの木々ふくらみて春めきぬ 野に山に市民ランナー山笑ふ |
大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |