＜2021年4月度＞
| 4月も半ばを過ぎ、満開であった東京の桜も散ってしまいましたが、相変わらず新型コロナウィルスの感染蔓延は収まることが見えません。早い終息を願うばかりです。
4月度も豊友会事務室が引き続き閉鎖されている状況のため、投句句会となりました。啄木鳥会会員の全員が投句をされました。 今月度の兼題は「花一切」、「入学」と「朧（月）」でしたが、会員各自がそれぞれ5句を投句しました。 山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます 啄木鳥会 矢治（文責） |
| み吉野へ思ひをはせる朧月 |
山田閏子先生 | ||
| せっかくの花見も中止コロナ禍に しゃちこばる服を着せられ入学時 マスクして言葉少なく花の宴 街の灯の映る病窓おぼろ月 花の色水面に映り揺らぎけり 次の間にまだあたたかき花衣 入学式百四十七回目深川小 朧月男女はじっと動き止め 吹くほどに身を削りゐし峡の花 波に揺れひかり砕ける蛍烏賊 月朧つまずき頼る妻の肩 花満ちて水面に触れる枝の先 裏山のけさの鶯一羽増え 朧夜や峡に灯りの三つ四つ 雨上がり雲間を縫ひし朧月 奥琵琶の航跡仄か月朧 |
大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |