＜2021年5月度＞
| 春爛漫の季節となりましたが、一向に新型コロナウイルスの感染蔓延は収まる気配が見えません。早い終息を願うばかりです。 5月度は豊友会事務室が引き続き閉鎖されている状況のため、投句句会となりました。啄木鳥会会員の全員が投句をされました。 今月度の兼題は「万緑」、「鯉幟（こいのぼり）」と「卯の花（花卯木」で、会員各自がそれぞれ5句を投句しました。 山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 鯉のぼり甲斐の山脈（やまなみ）めざしけり 万緑の山ふところに眠りけり |
山田閏子先生 | ||
| 万緑や公園歩く気も新た 子のはしゃぐ声の響ける鯉のぼり 風受けて生き生き泳ぐ鯉幟 退院の妻の背小さき花卯木 鯉幟写して静か田の水面 白銀の雫したたる雨の薔薇 見つけたる卯の花垣に雨の落つ 万緑の山道辿り立石寺 万緑や憤怒の相の羅漢像 青空を独り占めする五月鯉 向かい風水平飛行の鯉のぼり 天も地も万緑のなか高千穂峡 新緑やメルヘンの世に踏み入りし 万緑の山襞を抜け奥美濃へ 鯉幟千切れんばかり泳ぎけり 遠近のみどりいろいろ古墳群 |
大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |