＜2021年6月度＞
| いよいよ関東地方も梅雨入り宣言が出されました。紫陽花も赤、白、紫色の美しい花を咲かせております。新型コロナウィルスに対する緊急事態宣言が出されているためか、ワクチン接種が少しづつ進んでいるためか、感染が下火になってきたように感じます。 6月度は豊友会事務室が引き続き閉鎖されている状況のため、投句句会となりました。啄木鳥会会員の全員が投句をされました。 今月度の兼題は「木下闇」「蟻」と「実梅」でしたが、会員各自がそれぞれ5句を投句しました。 山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 山城の人影のなき木下闇 もぐ人のなくて地主の実梅かな |
山田閏子先生 | ||
| 蟻たちの餌を求めてあちこちへ 鳥の名を不意に聞かれし木下闇 蟻の道曲りくねって巣に入る 曲がりてもくねりてもなほ蟻の道 白き雲青空背負ふ実梅かな 病窓の一日くづれぬ雲の峰 スーパーの実梅特売けふとあす 家族寄り祖母の仕込みし梅酒呑む 彷徨える蟻の孤独やちぎれ雲 頭上では威嚇の鴉木下闇 ビル谷間お稲荷さんの実梅熟れ 木下闇出でて真昼に戻りけり 竹林の日を集めたる今年竹 蟻穴は何処にありや列なして 菩提寺の雨に濡れたる実梅かな 田水張り農機具洗ふ日曜日 |
大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |