＜2021年7月度＞
| いよいよ関東地方も梅雨明け宣言が出されました。じめじめした長雨も嫌ですが、汗が噴き出る暑さも高齢者には厳しいものがあります。 東京では新型コロナウィルスに対する第４次緊急事態宣言が出されており、この状態が当分続くと予想されます。 ７月度は豊友会事務室が引き続き閉鎖されている状況のため、投句句会となりました。啄木鳥会会員の全員が投句をされました。 今月度の兼題は「夏館」「月見草」と「夏炉」でした。会員各自がそれぞれ5句を投句しました。 山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 大樹より風渡り来る夏館 雨音に暮るる山家や夏炉焚く |
山田閏子先生 | ||
| 土手脇のあちらこちらに月見草 鉄瓶の湯気の仄かに夏炉かな 客もなく焚く事もなき夏炉かな ぱっと火のふくらむ朽木夏炉焚く 夏館小径の奥のさらに奥 あめんぼう遠きあめんぼ揺らしけり 月見草咲きて眺めて音の無く 膝崩し夏炉に寄りて本開く 梅雨晴やワクチン無事に二回終へ 散水機虹を描いて夏館 ほほに風河原に揺れる月見草 満天の星に抱かれ夏館 夕暮て蛍の光動き出し 高原の風流れ来る夏館 高原の夜を彩る月見草 山荘の夏炉音たて午後三時 |
大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 宮田珠光 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |