＜2021年8月度＞
| 東京もオリンピック期間中は毎日猛暑が続いていましたが、ここ2週間ほど低気圧の影響で日本列島、特に九州、中国地方、中部地方に豪雨が続き、大変荒れた8月でした。また、新型コロナウィルスが全国的に流行の拡大を見せ、いつになったら収まるか見通せない今日この頃です。 8月度は豊友会事務室が引き続き閉鎖されている状況のため、投句句会となりました。宮田珠光さんを除いて、啄木鳥会会員の皆様が投句をされました。 今月度の兼題は「蜩」「立秋」と「花火一切」でした。会員各自がそれぞれ5句を投句しました。 山田先生に添削を戴いた上で、お一人一句の優秀句を選定していただきましたので、以下に紹介させていただきます。 啄木鳥会 矢治（文責） |
| 土曜日の朝のコーヒー秋立ちぬ |
山田閏子先生 | ||
| 蜩の鳴き渡りたる朝の森 屋根の先クレーンの先秋の空 秋立ちぬ八十路の坂を上りゆく 病棟の夕べひぐらし鳴き継げる 包丁の音と蜩里の宵 生身魂何処へ行くや杖の音 蜩に淡き思い出よみがへる 遠花火多摩の堤に人集ふ 小径行く遠ひぐらしを聴きながら 走りだすねずみ花火に逃げまどふ 今朝の秋浅間の風の心地よし 森影を浮びあがらせ大花火 立秋や雲高くして動かざる 秋立つや雲の形の変はりゆく 湖面にも次々揚がる大花火 |
大坪歩楽 海外夢涼 川畑祐栄 黒山茂英 小泉山月 斎藤光星 齋藤碧水 重田遊糸 田中道舟 福井彩華 松野馬笑 矢倉乱白 矢治宏風 屋代弁采 吉武霞洞 |