高松城、夏木立ち　（木版画）　　　　成瀬 登（東京支部）

アウトドア派かインドア派かというと、 即座にアウトドアと言える位、趣味が偏っていました。 ４年前に「テニスエルボー」になり、ラケットも痛くて握れない 状態になってしまいました。軽いラケットに変えたり、 整形外科に通院しましたが、芳しい改善は見られません。 「これは いかん！」と考え、何かインドアで出来ることはないか と探しました。そう言えば小学生の年賀状を版画でやっていた ことを思い出し、木版画のカルチャースクールに通い始めました。 木版画の特徴は版木に彫った絵が、左右反転して 絵に刷り上がることです。 そのため下絵は一度裏返してから転写します。 紙に直接書くのと違ってなかなか思い通りにいきませんが、 逆に思った以上に良いものが出来ることもあります。 多色摺りの木版画は色ごとに版を彫り、それを一枚の紙に 重ねて摺ることで、１つの作品にします。 年１回のカルチャーの展覧会には、２作品を出展しています。 １作は「お城シリーズ」で今回は「高松城」で７版１０色で 出来ています。過去に松本城、姫路城など５作品を作りました。 「夏木立ち」は思ったより色の配色が良かったと満足しています。 この様に作品の仕上がりに喜んだり、 がっかりしたりして楽しんでいます。 ひょんなことから始めた「木版画」ですが、意外と面白いので、 「何をしようかな？」と思っている方は、 一度ためしてみてはどうですか！