「七夕」に次いで7月のお祭りというと、
7月14日の「日本のパリ祭？」ですかね。
この日は、シャンソンを好む人たちにとって大事なお祭りのようです。

フランスでは、1789年(明治維新の約80年前)　7月14日に、
パリ市民がバスティーユ牢獄を襲撃して政治犯を解放し、
これがきっかけとなって革命の行動が起こり、王政廃止になったので、
その歴史的な日を祝い、国の祝日となっています。
この祝日はフランスでは「ル・カトルズ・ジュイエ」
(フランス語で7月14日の意味)と呼ばれていて、「パリ祭」とは言いません。

この祝日のもっとも大きなイベントは、
シャンゼリゼ大通りを堂々と行進する一大軍事パレードです。
このパレードの先頭を切って姿を現すのは、
何故か、紺の制服に長剣（サーベル）を帯びた学生たち、
フランスの超エリートの学生が通うエコール・ポリテクニック
（日本では理工科学校と訳しています）の集団です。
そして、士官学校、山岳兵団、騎馬兵団、機甲兵団その他
次々とくり出される格好いい隊列に喚声と拍手が沸き起こります。
紺の制服のエコール・ポリテクニックの学生集団、
そして最後尾の真白の制服が一段と目立つフランス外人部隊には、
ひときわ大きな喚声と拍手が起こります。
私も若いときに見たパレードへの興奮が昨日のことのように思い出されます。

グルメとモードと芸術の国、フランスと思っていたけど、
この一大軍事パレードにはフランス人特有の
「俺は一流だ！」の意識(見栄？)を感じます。
フランス大使館は、この7月14日に郡山でパーティを開いて
大勢の被災者たちを招待するとか聞いています。
やはり軍事大国でなく、一大文化国家フランスですかね。