（2011/3/19） 神田錦町 更科　　千代田区神田錦町３−１４ 　　　　　　　　　　 （東京メトロ 神保町駅　Ａ９出口徒歩７分）　 　江戸蕎麦好きなら、更科に行くならば、まず麻布十番の有名店と考えますが、 　江戸ソバリエのセミナーで、この店の４代目 堀井市朗さんの話が、 　あまりにも楽しかったため、神田錦町から更科めぐりすることにしました。 　まだ地震騒ぎの収まらない１９日に女房を誘って神田神保町を目指しました。 　こじんまりしたイス席の店内は、いかにも町の蕎麦屋という雰囲気です。 　せいろ、あさりのかき揚げに、いつもの熱燗を頼むが、酒は当然 菊正宗しかない。 　付け出しがないので、慌てて卵焼きを注文するが、酒とのタイミングが合わない。 　そのうちにニッパチの蕎麦が出る。細く、長く、喉越し良く、量もタップリある。 　蕎麦の食べ方の基本どおり、背筋を伸ばさないと長くて食べにくい。 　これが伝統的な江戸蕎麦かと感心し、その蕎麦打ち技術の高さに驚く、 　アサリのかき揚げと卵焼きも旨く、ご夫婦の人柄の良さが店内に満ちている。 　酒や料理を出すタイミングは改善の余地が十分あるものの、安くて旨い店。 　以前に雑誌で「行きつけの蕎麦屋を持とう」という特集があったが、 　私のイメージはこんな店。近所にあったら嬉しいと思う。